私はベルゼブブ。ブタを模る豚の面、暴食を与えしもの。
私が趣味でやっている畑の世話をやっていると例のごとくベルフェゴールとレヴィアタンがにやにやとしながら近づいてきました。
「まぁたベルゼじいさんが畑なんか世話してるよぉ」
「よくもまあ飽きもせずにご苦労なこった。」
「飽きもせず、というその言葉。こちらもそのまま返させていただきますよ、ベルフェゴール、レヴィアタン。何度来ていただいても構いませんが、・・・整いました。」
「は?」
「畑の中にいる私の状況と裏の世界にどっぷりつかった人と説きます。」
「その心はぁ?」
「足を洗えません。」
「どうツッコめばいいの」
「おらぁ、どけどけどけぶるぶるぶる」
おや?この声はもしや・・・
「あれえ猫ちゃんだぁ、何してるのぉー?」
「ぶるるんぶるるるrrrr、おらぁベルゼぶるるるrrは居るか!」
「巻きすぎて何言ってるか分からないんですが。っていうかブルブルブルブルなんですか?会いたくて震えてるんですか?落ち着け。」
「オイオイ、質問は一つずつにしろってママに教わんなかったかあ?」
「人の、いや悪魔のセリフパクって恥ずかしくないんですか?豚の面を持ってさっさと森にお帰り」
「猫に冷たくない?ベルゼブル」
「誰がベルゼブルだ」
何やら我々には見えない何かから降りている彼は猫の面。巻き舌が趣味です。
・・・以上です。
「金がねえんだわ、べrrrぜぶr」
「名前くらいちゃんと言いなさい」
「そんなわけで野菜売rrの手伝ってやrrよ」
「ちょっとしたバグですよもう。文字化けですよ。」
「野菜を売りにいくの?ふうん、じゃあ僕も手伝おうかな。君はどうする?ベルフェゴール」
「うーん僕も行こうかなあ。ベルゼブルをおちょくるのも飽きてきたしい。」
「誰がベr」
「おうおう、じゃあこのAIBOに乗って俺とちょっくら出かけるか!がっぽり稼いでがっつりネコババしようぜ!!!あ、これべrrrゼブrrにはナイショだからな!!」
「さすが猫という呼び名を付けられただけあるね。」
「猫ちゃんやるぅ♪」
「もうわざとですよね?私の名前だけわざとですよね?しかも内緒事聴こえてんだよがっつり」
ぶるぶるぶるる・・・ぶるるるrrr・・・
一人と二匹は見えないAIBOに乗って私の野菜をさらっていってしまいました。
まあいいでしょう。
何せ私は豊穣の神・・・彼らの眩しい笑顔のためなら喜んで野菜を差し上げましょう。
そう・・・芳情(ほうじょう)をもってしてね!おあとがよろしいようで。
コメント