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​五

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和解し合えぬ堕天と神

​獅の面と豚の面は奪い合いを始めていた。

傲慢と憤怒の罪を重ねた獅の面は益々面に対しての執着が強まっており、

暴食と強欲の罪を重ねた豚の面もまた、そんな獅の面に苛立ちを感じていた。

​そんな中、なかなか獅の面を仕留められない豚の面が怪しく口角を上げた。

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